日経BPコンサルティングの「BIM活用実態調査レポート 2020年版」によると、国内で最も利用されているBIMソフトはRevit(シェア54.2%)となっています。僅差の2位がArchicad(50.9%)で、両ソフトは設計現場や建設プロジェクトで広く支持され、多くの企業・事務所で導入が進んでいます。
RevitとArchicadのシェアはほぼ拮抗しており、いずれも日本のBIM活用における中心的な存在となるソフトといえるでしょう。
順位 | 製品名 | シェア率 |
---|---|---|
1位 | Archicad | 41.0% |
2位 | Revit | 40.6% |
3位 | Rhinoceros / Grasshopper | 20.3% |
4位 | LUMION | 18.5% |
5位 | ADSシリーズ | 15.5% |
順位 | 製品名 | シェア率 |
---|---|---|
1位 | Revit | 27.7% |
2位 | Super Build/SS7 | 16.2% |
3位 | Super Build/SS3 | 11.4% |
4位 | Tekla Structures | 9.2% |
5位 | Archicad | 7.0% |
順位 | 製品名 | シェア率 |
---|---|---|
1位 | Rebro | 21.4% |
2位 | Revit | 11.4% |
3位 | CADWe'll Tfas | 11.1% |
4位 | Archicad | 5.5% |
5位 | Navisworks | 5.2% |
順位 | 製品名 | シェア率 |
---|---|---|
1位 | Revit | 5.9% |
2位 | FlowDesigner | 5.2% |
3位 | Rhinoceros/Grasshopper | 3.0% |
4位 | Archicad | 2.6% |
5位 | Navisworks | 2.2% |
順位 | 製品名 | シェア率 |
---|---|---|
1位 | Revit | 11.1% |
2位 | Archicad | 10.7% |
3位 | Navisworks | 10.0% |
4位 | CheX | 6.6% |
5位 | smartCON Planner | 5.5% |
BIMソフトの選定は、価格だけでなく自社のプロジェクト規模や建物用途、業務内容に合った仕様かどうかが非常に重要です。導入後の運用効率や業務適合性を高めるためにも、目的や建物種類ごとに適切なBIMソフトを選びましょう。
建物の種類別におすすめBIMソフトを厳選して紹介する「BIMソフト4選を建物種類別で紹介」のページで、詳細をぜひご確認ください。
Googleトレンドのキーワード検索(2025年6月調査、日本・過去12か月)によると、WEB上でもBIMソフトは、国内ではRevitとArchicadの2つが常に高い人気度を示し、ほぼ二強状態となっています。この「人気度の動向」は各キーワードの検索インタレストを時系列で相対的に示したもので、建築業界だけでなくWEB上でもRevitとArchicadが注目されている状況がはっきり確認できます。
世界のBIMソフトウェア市場は、建設業界のデジタル化や大規模プロジェクトの効率化需要を背景に急成長を続けています。この市場成長は北米・アジア太平洋地域を中心に、都市化の進展や政府主導のBIM導入施策、AIとの統合といった新たなトレンドが牽引。
設計から施工、維持管理に至るまでBIMの利活用範囲が広がる中、持続可能な建築や生産性向上への期待も高まっています。
世界のBIMソフトウェア市場は2025年に約178億ドル規模とされ、2033年には5,910億ドル超まで拡大する見通しで、年平均成長率(CAGR)は16.2%に上ります。市場成長を牽引する主な要因は、各国政府によるBIM導入の義務化やデジタル化(DX)推進施策、インフラ需要の増加といった政策的・社会的ニーズ。さらにAI・クラウド連携など新技術の進展も、世界中で導入拡大を後押ししています。
BIMソフトのアプリケーション別動向を見ると、建築設計・インフラ整備・施工管理といった分野で幅広く導入が拡大しています。特に土木インフラや建築分野は市場全体の成長を牽引しており、公共プロジェクトではBIM義務化やデジタル化推進が普及を加速しています。
一方、民間分野ではコスト削減や効率化ニーズから採用が拡大しています。
BIM市場はソフトウェア提供と導入支援などのサービス提供とで大きく分類されます。さらに、クラウド型とオンプレミス型の導入形態が選択可能で、クラウド型は遠隔作業やチーム協働、迅速なバージョンアップに優れ、DX推進や分散プロジェクトに適しています。
一方、オンプレミス型はセキュリティや大規模データ処理に強みを持っており、自社内サーバー運用を重視する企業で根強く利用されています。
BIM導入の課題には、高額な初期導入コスト(ソフト・ハード・教育費)が挙げられます。また、BIMを扱える人材不足や教育体制の未整備も大きな障壁です。
さらに、既存の業務フローやシステムとの互換性の問題から円滑な切り替えが難しく、定着や活用拡大の妨げとなっています。
BIMの将来展望では、AIやIoTとの連携が加速し、設計自動化やリアルタイム設備監視など次世代の活用が進展しています。クラウドBIMの普及により場所を問わない協働設計が可能となり、BIM+GISやBIM+AR/VRも定着しつつあるでしょう。
これにより建物のライフサイクル全体で高度な可視化・分析・事前シミュレーションを活かしたデジタルツイン構築や、業務効率・品質・安全性の飛躍的向上が期待されています。
BIMソフトの市場は、近年世界的に拡大傾向にあり、2025年の市場規模は約99億~178億ドルといった伸長が見込まれ、建設業界のDX推進を背景に高成長が続いています。国内ではRevitやArchicadが高いシェアを占め、プロジェクトの効率化やコスト削減への寄与が評価されているソフトです。
当サイトでは、これらの動向をふまえた建物種類別おすすめBIMソフト4選を紹介していますので、ぜひ「BIMソフト4選を建物種類別で紹介」ページをご覧ください。