BIMモデリングの外注について

目次

BIMモデリングの外注を検討する

BIMの導入が進む中で、社内にBIM人材がいない、業務負荷が増えてしまうため繁忙期だけ対応したい、納期を安定させたいなどの理由で外注を検討している企業が増えています。業務効率化を促すためにも外注は有用な手段ではありますが、メリットやデメリットを把握した上で慎重に検討することが求められます。

この記事では、BIMモデリングの外注についての概要や外注のメリット・デメリットなどをまとめています。

BIMモデリング外注とは

BIMモデリングはコンピューター上に現実と同じ建物の立体モデルを再現して建築に活用するものです。CGとは違い、見た目を重視するのではなく建築確認や法規適合の検証、数量拾い、設備や構造の干渉チェックなど設計や施工の整合性、実現性を検証するために用いられます。

BIMモデリングで外注できる業務としては以下が挙げられます。

  • 測量データの落とし込み
  • 2D図面からの3Dモデル化
  • 工程管理用モデル作成
  • 干渉チェック
  • 法令チェック
  • 属性情報入力
  • 施工シミュレーション
  • 数量算出
  • 他社ソフトとの連携

業務ごとに外注するだけでなく、構造設計など一部工程だけ外注することも可能であるため、社内のBIM人材や業務状況に応じて決めることができます。

外注するメリット・デメリット

BIMモデリングの外注を検討している企業は、専門スキルを持つ人材の不足やBIMの初期導入コストが負担であるなどの課題を抱えていると考えられます。しかし、外注にはメリットもありますがデメリットもあるため、双方を理解した上で外注が有効かどうかを判断しなければいけません。

メリット

BIMモデリングを外注すれば、専門スキルをすぐに活用することができます。新しいBIMツールや技術を自社に導入できるため、導入初期から技術力を生かした成果物が期待できます。また、自社内で教育や研修コストをかける必要がないこともメリットです。

自社の人員をコア業務に集中させることができるため、業務効率化も期待できます。繁忙期のみ外注することも可能ですから、一時的な業務補完として活用しても良いでしょう。人件費ではなくプロジェクト単位で変動費として扱うことができるのはコスト面でメリットがあります。

デメリット

外注をすることで社内のノウハウが蓄積しづらく、設計の干渉チェック、施工シミュレーションが自社で実施できないリスクがあります。出戻りや設計変更が起これば品質低下につながる恐れもあります。外注先によって品質に差がある点にも注意が必要です。

また、継続的に外注が必要となるためBIMモデリングにかかるコスト削減も難しくなります。外注先とのコミュニケーションが不足するとプロジェクト進行や成果物の品質に影響が出る可能性がありますし、機密性の高い情報を共有することになるためセキュリティや情報管理の確認、漏洩リスクを考慮することも欠かせません。

外注先の選び方

BIMモデリングの外注先を選ぶときには、実績・経験が豊富な企業を選びましょう。このとき、業界特有の要件、制約を理解していること、自社の目的と対応範囲が合致していることもチェックしておきましょう。

また、自社や協力会社が使用しているソフトに対応できるか、納品形式が合うかも重要です。複数のソフトに対応できる業者であれば柔軟な対応も可能です。

コミュニケーションが大切になるため、連絡が早いことや連絡の取りやすさも大切なポイントです。修正対応や情報管理体制、セキュリティ面も確認しておきましょう。価格が安いというだけで決めるのは危険です。再現性や品質で検討することが大切です。

依頼前に準備したいこと

BIMモデリングを外注する際には、まず自社の目的を明確にしておきましょう。構造や設備まで含めて依頼するのか、意匠のみなのかなど、必要な範囲やレベルから外注を始めるのが、失敗しないポイントとなります。

また、手元にある2D図面やPDFデータ、仕様書など資料を整理しておくこと、希望の納期や納品形式を決めておくことも重要です。使用予定のBIMソフトもはっきりさせておきましょう。

実際に外注したときに社内でどのように確認を行うのか、フローを決めておくことも大切です。

BIMモデリングの外注は自社の課題解決のための有効手段

BIMモデリングを外注することは、専門人材不足や社内リソース不足を補うことができますが自社内のノウハウが不足して外注先に依存してしまうリスクもあります。丸投げするのではなく、自社の目的を整理した上で必要な部分だけを外注すること、外注先と仕様を共有することが重要です。

自社の体制や案件の希望に応じて外注先を選ぶことが求められますので、まずは自社の抱える課題や外注範囲を明確にするなど、準備しましょう。

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