買い切りで使えるBIMソフト

BIMソフトを導入したいものの、毎月・毎年の利用料がかかるサブスクリプション型に不安を感じている方もいるのではないでしょうか。

とくに設計事務所や工務店、建設会社、設備会社では、長く使う業務ソフトだからこそ「できれば買い切りで導入したい」「固定費を増やしたくない」と考えるケースも少なくありません。

結論からいうと、買い切り型や永続ライセンスに対応しているBIMソフト・BIM対応CADはあります。ただし、買い切りで導入できるからといって、導入後の費用がまったく発生しないとは限りません。保守契約、サポート、バージョンアップ、追加オプションなどの費用が別途かかる場合があります。

この記事では、買い切り対応のBIMソフトを探している方向けに、ライセンスの考え方、比較時の注意点、買い切り対応ソフトの特徴を整理します。

BIMソフトの「買い切り」とは?

BIMソフトにおける「買い切り」とは、一般的に永続ライセンスや購入ライセンスのことを指します。一度ソフトを購入すれば、契約期間に縛られず、所有しているバージョンを使い続けられるライセンス形態です。

ただし、買い切り型であっても、最新版へのアップデートや電話・メールサポート、法改正対応などは、保守契約に含まれることがあります。

つまり、買い切り型を選ぶときは本体価格だけで判断しないことが大切です。導入後にどこまでのサポートや更新が必要か、保守未加入でも継続利用できるか、OSの更新に対応できるかまで確認しておきましょう。

買い切り対応のBIMソフトを選ぶ前に確認すべきこと

永続ライセンスとサブスクリプションの違い

永続ライセンスは、初期費用を支払ってソフトを購入し、同じバージョンを長く使う形です。長期利用を前提にする場合、総額を抑えやすいことがあります。

一方、サブスクリプションは月額・年額で利用する契約です。初期費用を抑えやすく、最新版を利用しやすい反面、利用を続ける限り費用が発生します。

どちらが合うかは、利用期間、利用人数、最新版の必要性、サポートの必要性によって変わります。3年、5年と長く同じソフトを使う予定があるなら、買い切り型は有力な選択肢になります。

保守契約・サポート費用の有無

買い切り型のBIMソフトでも、保守契約が別途用意されていることがあります。保守契約には、最新版へのバージョンアップ、電話・メールサポート、プログラム更新などが含まれるケースがあります。

注意したいのは、保守未加入でもソフトを使えるか、使える場合はどの範囲までかという点です。所有バージョンの利用は可能でも、新しいOSへの対応や法改正への対応が制限される場合があります。

導入前に確認したい項目
  • 保守契約は必須か任意か
  • 保守費用はいくらか
  • 保守にバージョンアップが含まれるか
  • 電話・メールサポートは受けられるか
  • 保守未加入でもソフトを使い続けられるか
  • OS更新後の動作保証はどうなるか

BIM専用ソフトか、BIM対応CADか

「BIMソフト」と「BIM対応CAD」は、同じように見えて少し意味が異なります。

BIMソフトは、3Dモデルに属性情報を持たせ、図面、数量、仕上げ、部材情報などを連動させながら設計を進めるためのソフトです。一方、BIM対応CADは、CADとしての作図・モデリング機能を中心にしながら、IFCなどのBIMデータ連携に対応している製品を指すことがあります。

そのため、「IFC対応」「RVT対応」と書かれているだけで、本格的なBIM運用までできるとは限りません。自社でやりたいことが、BIMモデルの作成なのか、BIMデータの確認・連携なのか、設計図書の作成なのかを先に整理しておくことが大切です。

対応分野が自社業務に合っているか

BIMソフトは、製品ごとに得意分野が異なります。

建築設計向け、設備設計向け、住宅設計向け、DWGベースのCAD環境に強いものなど、同じ「BIM対応」でも用途はかなり違います。意匠設計で使いたいのか、設備施工図で使いたいのか、木造住宅の申請・プレゼン業務で使いたいのかによって、選ぶべきソフトは変わります。

買い切りで導入できるかだけで判断せず、自社の業務に合うかを先に見ておきましょう

買い切り対応のBIMソフト・
BIM対応CAD一覧

ここでは、公式情報上で購入ライセンス、永続ライセンス、
買い切り型の選択肢が確認できるBIMソフト・BIM対応CADを紹介します。

  • GLOOBE Architect
  • Vectorworks Architect
  • Rebro
  • BricsCAD BIM
  • ARCHITREND ZERO

GLOOBE Architect

特徴

GLOOBE Architectは、建築設計業務向けの国産BIMソフトです。企画・基本設計から実施設計、維持管理までの建築プロセスをBIMでつなぐ製品として案内されており、日本の設計手法や建築基準法に合わせた運用をしやすい点が特徴です。

購入ライセンスと使用期限付の選択肢があり、長期利用を前提にBIM環境を整えたい企業にも検討しやすい製品です。保守サービス未契約でも所有バージョンを半永久的に利用可能とされていますが、OS対応は所有時のものに限られるため、保守や更新の扱いは事前に確認しておきたいところです。

費用

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ライセンス形態 商品購入/使用期限付
基本プログラム価格 GLOOBE Architect 基本:858,000円(税込換算)
使用期限付価格 GLOOBE Architect 基本:198,000円/年(税込換算)
主なオプション 実施設計、法規チェック、躯体図出力、PDF取込アシスト、FM連携、GLOOBE点群アシストなど
保守・サポート FCM安心パック、FCMプログラム保守パック、FCMサポート保守パックなど
保守費用の例 FCM安心パック:190,080円/年、FCMプログラム保守パック:158,400円/年、FCMサポート保守パック:105,600円/年(税込換算)
注意点 保守契約がない場合でも所有バージョンは利用可能。ただし、OS対応は所有時のものに限られる

GLOOBE Architectは、基本プログラムに加えて必要なオプションを組み合わせる構成です。導入費用は利用形態、オプション、契約ライセンス本数によって変わるため、実際の導入時には見積もり確認が必要です。

主な機能

  • BIMモデル作成
  • 企画・基本設計支援
  • 実施設計
  • 法規チェック
  • 図面作成
  • 躯体図出力
  • PDF取込
  • FM連携
  • 点群活用
  • Jw_cadとの親和性を重視した運用

提供会社情報

提供会社 福井コンピュータアーキテクト株式会社
本社所在地 福井県坂井市丸岡町磯部福庄5-6
設立 2012年7月
資本金 1,000万円
事業内容 建築CADソフトウェアの開発および販売
公式サイト https://archi.fukuicompu.co.jp/products/gloobe/

GLOOBE Architectは、建築設計事務所や建設会社の設計部門など、建築設計BIMを本格的に導入したい企業に向いています。国産BIMソフトを検討している企業や、日本の設計実務・申請業務との相性を重視する企業にも候補になります。

導入前には、基本プログラムだけで足りるのか、実施設計や法規チェックなどのオプションが必要かを確認しましょう。保守契約の内容、必要PCスペック、既存CADデータとの連携、社内教育にかかる時間も合わせて見ておくと、導入後のミスマッチを防ぎやすくなります。

Vectorworks Architect

特徴

Vectorworks Architectは、建築設計や内装設計に対応したBIMソフトです。2D作図、3D設計、BIMモデル作成、ビジュアライズ、プレゼンテーションまで幅広く扱えるため、設計表現とBIM活用を両立したいユーザーに向いています。

2026年版では永続ライセンスとサブスクリプションの選択肢があります。なお、過去には永続ライセンスの販売終了予定が案内されていましたが、ベクターワークスジャパンは2024年8月26日に、永続ライセンス、バージョンアップサービス、Vectorworks Service Selectの新規・追加契約について販売継続を案内しています。

費用

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ライセンス形態 永続ライセンス/年間サブスクリプション/月間サブスクリプション
永続ライセンス Architect 2026 スタンドアロン版 永続ライセンス:523,600円(税込)
年間サブスクリプション Architect 2026:198,000円(税込)
月間サブスクリプション Architect 2026:19,800円(税込)
保守・サポート 永続ライセンス向けにVectorworks Service Select契約あり
Service Select費用 Architect 永続ライセンス:115,500円/年(税込)
注意点 サブスクリプションと永続ライセンスでは、契約者特典やアップデートの扱いが異なる

Vectorworks Architectは、永続ライセンス、年間サブスクリプション、月間サブスクリプションを比較しやすい製品です。短期利用なら月間・年間サブスクリプション、長期利用や所有を重視するなら永続ライセンスが検討候補になります。

主な機能

  • 2D作図
  • 3Dモデリング
  • BIMモデル作成
  • 建築・内装設計機能
  • 壁、スラブ、屋根、ドア、窓の作成
  • スペース作成、部屋仕上げ管理
  • ストーリ管理
  • 図面・ビューポート作成
  • データの可視化
  • IFC取り込み・取り出し
  • Revit形式の取り込み・取り出し・参照

提供会社情報

提供会社 ベクターワークスジャパン株式会社
本社所在地 東京都新宿区新小川町6-29 アクロポリス東京 7階
創業 1984年6月
資本金 20,000,000円
備考 2024年5月1日にエーアンドエー株式会社からベクターワークスジャパン株式会社へ社名変更
公式サイト https://www.vectorworks.co.jp/

Vectorworks Architectは、建築設計事務所、内装設計会社、デザイン性の高い提案資料を作りたい企業に向いています。2D図面作成から3D・BIMへ段階的に移行したい場合や、プレゼンテーション品質も重視したい場合に検討しやすいソフトです。

Vectorworksには複数の製品グレードがあります。BIM機能を目的に導入する場合は、Architectで必要な機能がそろうか、Design Suiteまで必要かを確認しましょう。また、永続ライセンスを検討する場合は、Service Selectの契約条件やアップデート範囲も確認してください。

Rebro

特徴

Rebroは、空調・衛生・電気などの建築設備分野に強い3次元CADです。高精度な設備モデルを作成し、設計から施工、維持管理まで情報を展開できるソフトとして案内されています。設備設計や施工図作成、干渉確認を重視する企業に向いています。

建築意匠向けのBIMソフトというより、設備BIMの運用に適した製品です。購入プランは買い切りライセンスとして案内されており、月額レンタルプランも用意されています。設備分野でBIM連携を進めたい企業にとって、比較候補に入れやすいソフトです。

費用

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ライセンス形態 購入プラン/月額レンタルプラン
購入プラン 買い切りライセンス。本体費用は問い合わせ
月額レンタルプラン 統合版:16,500円/月・本(税込)
保守サービス費用 通常価格:66,000円/年(税込)
複数台導入時の保守費用 52,800円/本・年(税込)
保守・サポート 保守サービスにバージョンアップと電話・メールサポートを含む。導入後1年間は無償
注意点 購入プランの本体費用は公式ページ上では問い合わせ。レンタル版では対応機能に差があるため確認が必要

Rebroの購入プランは、買い切りのライセンスとして案内されています。保守サービスには、バージョンアップと電話・メールサポートが含まれます。月額レンタルプランは、月額費用にバージョンアップとサポートが含まれる形です。

主な機能

  • 空調設備設計
  • 衛生設備設計
  • 電気設備設計
  • 配管・ダクト作図
  • 設備施工図作成
  • 3D設備モデル作成
  • 干渉検査
  • 拾い集計
  • BIMデータ連携
  • Excel形式での情報入出力
  • 各種設備図面の生成

Rebroは、作成したモデルデータに属性情報を入力し、建物のデータベースのように扱える点が特徴です。1つのモデルから平面図、断面図、詳細図、設備図面などを生成できるため、設備設計・施工図業務の効率化に向いています。

提供会社情報

提供会社 株式会社NYKシステムズ
本社所在地 東京都千代田区神田和泉町1-9-2 住友不動産神田和泉町ビル
設立 2006年6月
資本金 3,000万円
事業内容 建築設備CADソフトウェアの開発・販売
公式サイト https://www.nyk-systems.co.jp/

Rebroは、設備設計事務所、サブコン、建設会社の設備部門、設備施工図を3D化したい企業に向いています。空調、衛生、電気設備を中心にBIM活用を進めたい場合に検討しやすい製品です。

意匠設計BIMを主目的にする場合は、用途が合っているか確認が必要です。また、統合版、電気版、購入プラン、レンタルプランで利用できる機能やライセンス形態が異なるため、自社の設備業務に必要な機能を洗い出してから比較しましょう。

BricsCAD BIM

特徴

BricsCAD BIMは、DWGベースで使えるBIM対応CADです。2D作図、3Dモデリング、BIMツールを同じプラットフォーム上で扱えるため、既存のDWGデータやCAD操作に慣れた環境を活かしながらBIMへ移行したい企業に向いています。

公式ストアでは、1年、3年、無期限のライセンス選択肢が案内されています。サブスクリプション以外の導入方法を検討したい企業や、2D CADから段階的に3D・BIMへ移行したい企業にとって、比較しやすい製品です。

費用

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ライセンス形態 1年サブスクリプション/3年サブスクリプション/無期限ライセンス
年額価格 BricsCAD BIM:€1,060/年(公式ストア表示、税金・関税を除く)
永続ライセンス 公式ストアで「無期限」ライセンスを選択可能
保守・サポート 新規ライセンスには1年間のBricsCADメンテナンスが含まれる。2年目以降の更新は任意
注意点 注文時に税金や関税が加算される場合があるため、最終金額は購入画面で確認が必要

BricsCAD BIMは、公式ストア上で1年、3年、無期限のライセンスを選択できます。表示通貨や税金・関税の扱いは購入条件によって変わる場合があるため、最終的な支払金額は購入画面で確認しましょう。

主な機能

  • 2D作図
  • 3Dモデリング
  • BIMモデル作成
  • DWGベースの設計
  • IFC連携
  • BIMIFYによるAI支援の分類
  • 点群データ処理
  • Scan-to-BIM
  • 図面生成
  • モデルベースの数量拾い
  • BCF連携

BricsCAD BIMは、DWGとIFCの相互運用性、OpenBIM標準への対応、点群データ処理、Scan-to-BIMなどを特徴としています。IFCについては、IFC2x3とIFC4の読み込み・書き出しに対応しています。

提供会社情報

提供会社 Bricsys
本社所在地 ベルギー
事業内容 CADソフトウェア、コラボレーションツールの開発・提供
備考 Octave傘下の企業
公式サイト https://www.bricsys.com/ja-jp/store/bricscad

BricsCAD BIMは、DWG資産を活かしたい企業、AutoCAD系の操作に慣れた設計者、2D CADからBIMへ段階的に移行したい企業に向いています。既存CAD環境を大きく変えずに、3D・BIM活用へ広げたい場合に検討しやすい製品です。

BricsCADにはLite、Pro、Mechanical、BIM、Ultimateなど複数の製品レベルがあります。BIM目的で導入する場合は、BricsCAD BIMまたはBIM機能を含む製品レベルを選ぶ必要があります。

ARCHITREND ZERO

特徴

ARCHITREND ZEROは、木造住宅設計に強い3D建築CADです。間取りや屋根などの基本データから3Dモデルを作成し、各種図面、書類、建築CGパースまで一気通貫で作成できる製品として案内されています。

汎用的なBIMソフトというより、住宅会社や工務店の実務に合わせた住宅設計CADとして検討しやすい製品です。住宅BIMやIFC出力、BIM図面審査への対応も案内されているため、木造住宅領域でBIM対応を進めたい企業の候補になります。

費用

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ライセンス形態 購入ライセンス
基本プログラム価格 ZERO基本:990,000円(税込換算)
オプション費用 オプションプログラム:66,000円〜(税込換算)
主な構成 ZERO基本とオプションプログラムを組み合わせて利用
注意点 プログラム構成、契約ライセンス本数、保守サポートなどにより価格が異なる

ARCHITREND ZEROは、ZERO基本とオプションプログラムを組み合わせる構成です。必要な機能によって導入費用が変わるため、実際の運用に必要なプログラムを整理したうえで見積もりを取る必要があります。

主な機能

  • 木造住宅設計
  • 平面図作成
  • 立面図作成
  • 屋根伏図
  • 配置図
  • ウォークスルー
  • Jw/DXF/DWGデータ立体化
  • 建築CGパース作成
  • 申請図面作成
  • 確認申請関連機能
  • 長期優良住宅関連機能
  • 省エネ関連機能
  • 積算・見積連携
  • IFC出力
  • BIM確認申請対応

ARCHITREND ZEROは、住宅設計業務に必要な図面や書類、パース作成を一気通貫で扱える製品です。確認申請、長期優良住宅、省エネ、構造設計、積算見積、リフォーム・リノベーションなど、住宅実務に関わる機能が用意されています。

提供会社情報

提供会社 福井コンピュータアーキテクト株式会社
本社所在地 福井県坂井市丸岡町磯部福庄5-6
設立 2012年7月
資本金 1,000万円
事業内容 建築CADソフトウェアの開発および販売
公式サイト https://archi.fukuicompu.co.jp/products/architrendzero/

ARCHITREND ZEROは、工務店、住宅会社、木造住宅を中心に設計する事務所に向いています。申請図面、パース、積算、確認申請関連業務を効率化したい場合や、住宅BIM・IFC出力への対応を進めたい場合に検討しやすい製品です。

一般建築向けの汎用BIMソフトとして比較するより、木造住宅設計、申請、プレゼン、積算までを効率化するソフトとして見ると判断しやすくなります。必要なオプションや保守、既存業務との相性も確認しておきましょう。

買い切りBIMソフトを比較するときのチェックリスト

買い切り対応のBIMソフトを比較するときは、価格だけで判断しないことが大切です。導入後に使いこなせなければ、せっかく購入しても業務改善につながりません。

比較時には、次の項目を確認しましょう。

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比較項目 確認するポイント
ライセンス形態 永続ライセンスか、期間利用型か。スタンドアロンかネットワークライセンスか
初期費用 ソフト本体価格、基本プログラム価格、必要なオプション費用
ランニングコスト 保守費、サポート費、バージョンアップ費、追加サービス費
対応業務 意匠設計、設備設計、住宅設計、施工図、申請図面、積算など
BIM機能 BIMモデル作成、属性情報管理、図面連動、IFC連携、干渉確認など
データ互換性 IFC、DWG、DXF、RVT、PDFなどへの対応
サポート体制 日本語サポート、講習、導入支援、マニュアル、FAQ
動作環境 必要PCスペック、OS対応、グラフィック性能
社内運用 テンプレート整備、教育期間、BIM担当者の有無

買い切りBIMソフトが向いているケース

買い切り型のBIMソフトは、長期間同じソフトを使い続けたい場合に向いています。3年、5年と継続して利用する前提なら、サブスクリプションより総額を抑えられることがあります。

また、毎月・毎年の固定費を増やしたくない企業にも向いています。初期費用としてまとまった投資は必要ですが、所有バージョンを長く使えるライセンスであれば、長期的な予算計画を立てやすくなります。

常時使う担当者が決まっている場合や、社内標準ツールとして固定運用したい場合も、買い切り型との相性がよいでしょう。

サブスクリプション型BIMソフトが向いているケース

一方で、すべての企業に買い切り型が合うわけではありません。

初期費用を抑えたい場合や、まずは一部部署で試験導入したい場合は、サブスクリプション型のほうが始めやすいことがあります。短期案件や繁忙期だけライセンスを増やしたい場合も、期間利用型のほうが柔軟に運用できます。

また、常に最新版を使いたい企業や、クラウド連携、最新OS対応、法改正対応を重視する企業では、保守込みのサブスクリプションのほうが管理しやすい場合があります。

買い切りBIMソフト導入で失敗しないための注意点

買い切りBIMソフトを導入するときに避けたいのは、「買い切りだから安い」という理由だけで選ぶことです。

BIMソフトは、購入して終わりではありません。業務フローの見直し、テンプレート整備、社内教育、データ連携ルールの作成なども必要になります。ソフト代だけを見て導入すると、操作が定着せず、結局使われないままになることもあります。

導入前には、実際の図面やモデルに近いデータで体験版やデモを試しましょう。担当者が使いやすいか、既存のCADデータを活かせるか、社内の設計ルールに合うかを確認しておくと、導入後のトラブルを減らせます。

まとめ

買い切り対応のBIMソフト・BIM対応CADはあります。永続ライセンスや購入ライセンスを選べる製品であれば、長期利用を前提に導入しやすいでしょう。

ただし、買い切り型であっても、保守費、サポート費、バージョンアップ費、オプション費用がかかる場合があります。導入時は、本体価格だけでなく、数年単位の総額で比較することが大切です。

また、BIMソフトは製品ごとに得意分野が異なります。建築設計、設備設計、木造住宅設計、DWGベースのCAD運用など、自社の業務に合うかを確認したうえで選びましょう。

BIMソフト買い切りに関するFAQ
BIMソフトに買い切り版はありますか?

あります。BIMソフトやBIM対応CADの中には、永続ライセンスや購入ライセンスを提供している製品があります。ただし、すべてのBIMソフトが買い切りに対応しているわけではありません。導入前には、公式サイトで最新のライセンス体系を確認しましょう。

買い切りのBIMソフトなら追加費用はかかりませんか?

追加費用が一切かからないとは限りません。買い切り型でも、保守契約、サポート、バージョンアップ、追加機能、講習費などが別途必要になる場合があります。導入時は、本体価格だけでなく、運用後の費用も含めて比較することが大切です。

買い切りとサブスクはどちらが安いですか?

短期利用ならサブスクリプション、長期利用なら買い切りが有利になりやすいです。ただし、保守費やアップグレード費を含めると、単純な本体価格だけでは比較できません。利用人数、利用期間、必要な機能を整理したうえで、数年単位の総額で判断しましょう。

個人事務所でも買い切りBIMソフトは導入できますか?

導入は可能です。ただし、BIMソフトは本体価格だけでなく、PCスペック、操作習得、サポート体制、テンプレート整備も重要です。個人事務所や小規模事務所では、必要な機能を絞り、自社の業務に合うソフトを選ぶことが大切です。

買い切りBIMソフトを選ぶときに最も重要なポイントは何ですか?

最も重要なのは、自社の業務に合うかどうかです。建築設計、設備設計、住宅設計、施工図作成など、用途によって適したソフトは異なります。価格だけでなく、対応業務、データ互換性、サポート体制、導入後の運用しやすさまで確認しましょう。

買い切りBIMソフトは最新版にアップデートできますか?

製品や契約内容によって異なります。保守契約に加入していれば最新版を利用できる場合がありますが、保守未加入の場合は購入時のバージョンを使い続ける形になることがあります。OS対応や法改正対応にも関わるため、導入前に確認しておきましょう。

BIM対応CADとBIMソフトは何が違いますか?

BIM対応CADは、CAD機能を中心にしながら、IFCなどのBIMデータ連携に対応している製品を指すことがあります。一方、BIMソフトは、モデル作成、属性情報管理、図面連動、数量情報の活用などを前提に設計されています。「IFC対応」と書かれていても、本格的なBIM運用ができるとは限らないため、必要な機能を確認しましょう。

買い切りBIMソフトを導入する前に確認すべきことはありますか?

ライセンス形態、保守・サポート内容、対応業務範囲、データ互換性、必要PCスペック、社内教育の必要性を確認しましょう。とくに、保守未加入時の制限や、既存CADデータとの連携は重要です。購入前に体験版やデモで操作感を試すと、導入後のミスマッチを防ぎやすくなります。

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