Lumion(ルミオン)は、オランダのAct-3D B.V.が開発するリアルタイムレンダリング・建築ビジュアライゼーションソフトです。3Dモデルに光・素材・植栽・人物などを配置し、パースや360度パノラマ、ウォークスルー動画を短時間で作成できる点が特徴で、施主への提案資料やコンペ用ビジュアルの制作に使われています。
ここで押さえておきたいのは、LumionはBIMソフト本体ではないという点です。意匠設計・構造設計・数量拾いなどを行うRevitやArchicad、GLOOBEといったBIMソフトで作成したモデルを読み込み、可視化・プレゼン用に仕上げるための「後工程のソフト」という位置づけになります。そのため、「Lumionを導入すればBIM設計そのものができるのか」を確認したい方は、まず自社が使う(使う予定の)BIMソフト側の指名ページも合わせて確認することをおすすめします。
当サイトでは、公共施設・住宅・商業施設など建物種類別に適したBIMソフトを紹介しています。BIMソフトをご検討の方は、ぜひ参考にしてください。
Lumion Proには、CADソフト上で作業しながらLumion側の見え方をリアルタイムに確認できる無償プラグイン「LiveSync」が用意されています。公式サイトで案内されている対応ソフトは以下のとおりです。
| 連携先ソフト | 開発元 | 連携方式 |
|---|---|---|
| Revit | Autodesk | LiveSync対応 |
| Archicad | Graphisoft | LiveSync対応 |
| SketchUp | Trimble | LiveSync対応 |
| Rhino | Robert McNeel & Associates | LiveSync対応(Windows版のみ) |
| AutoCAD | Autodesk | LiveSync対応 |
| Allplan | Nemetschek | LiveSync対応 |
| BricsCAD | Bricsys NV | LiveSync対応 |
| Vectorworks | Vectorworks, Inc. | LiveSync対応 |
参照元:Act-3D B.V.公式HP(https://lumion.com/product/buy)、Lumion Japan公式HP(https://lumion3d.jp/product/buy/)
なお、軽量プラン「Lumion View」は、2026年9月時点ではSketchUpのみLiveSyncに対応しており、Revit対応は準備中(順次対応予定)とLumion Japan公式サイトのFAQに記載されています。Lumion Viewの導入を検討していてRevitとの連携を前提にしている場合は、対応時期を公式サイトで確認するか、フル機能のLumion Proを検討したほうが確実です。
BIMdingで多く検討されている国産BIMソフトについては、LiveSyncの公式対応ソフト一覧に含まれていません。
GLOOBE(福井コンピュータアーキテクト)については、Lumion Japan公式サイトのコミュニティQ&Aに「GLOOBEと直接連携できるようにしてほしい」という要望が投稿されており、投稿者は「現状、SKP形式に一度エクスポートしてからLumionに読み込んでいる」とコメントしています。つまり、LiveSyncによるリアルタイム連携ではなく、SKP形式等を介した間接連携が現状の対応方法ということになります。
Rebro(NYKシステムズ)など設備系BIMソフトとの連携可否については、Lumion公式ホームページに記載がありませんでした。LiveSync対応一覧にも含まれていないため、導入前に代理店(後述)へ個別に問い合わせることをおすすめします。
Lumionは買い切り型ではなく、1年契約・3年契約のサブスクリプションで提供されています。日本国内向けの価格は、日本総代理店であるLivingCG(Lumion Japan)公式サイトで案内されています。
| プラン | 1年ライセンス(税込) | 3年ライセンス(税込) | 主な機能・対象 |
|---|---|---|---|
| Lumion View | 40,700円 | 124,300円 | コンセプト設計・簡易プレゼン向けの軽量プラグイン。SketchUpとLiveSync連携(Revit対応は準備中) |
| Lumion Pro | 209,000円 | 528,000円 | 本格的な可視化・提案資料作成向け。大規模ライブラリ、AIアップスケーラー、動画・360度パノラマ出力に対応 |
| Lumion Pro Floating | 269,500円 | 682,000円 | 複数人・複数PCでのチーム利用向け。シート共有が可能 |
参照元:Lumion Japan(LivingCG)公式HP(https://lumion3d.jp/product/buy/)に掲載の価格をもとに、消費税相当額を加えた税込価格(総額)で掲載しています。期間限定の割引キャンペーンが実施される場合があるため、購入前に必ず公式サイトで最新価格をご確認ください。
これとは別に、技術的な質問対応や日本向け添景データのダウンロードが受けられる「サポートプラン」も用意されており、メールサポート19,800円/年、ベーシックサポート39,600円/年、アドバンスサポート198,000円/年(税込。公式サイト記載の価格に消費税相当額を加算)の3段階から選べます(https://lumion3d.jp/support-plan/)。
付属するライブラリの点数は情報源によって表記に幅があり、Act-3D B.V.のグローバル公式サイトでは2026年9月時点で「10,000点以上の高品質なアセット・マテリアル・ライティング・エフェクト」とされています(カテゴリ別の内訳は公式サイトに記載がありませんでした)。国内の二次販売店である株式会社Tooの公式サイトでは「9,637個」とされています。日本語公式サイトには正確な総数の記載がないため、本ページでは「10,000点以上」というグローバル公式サイトの表記を基準に紹介します。
BIM本体ソフトの費用と合わせて予算を検討する場合は、下記のページも参考にしてください。
Lumionには恒久的に無料で使えるバージョンはありませんが、全機能が使える14日間の無料体験版を公式サイトから申し込めます。機能制限がないため、実際の業務データに近い形で使用感を確認できるのがメリットです。
また、学生・教員向けの「Student版」、大学・専門学校などの教育機関の共用PC向けの「Educational版」が用意されており、公式サイトでは「Lumionは世界中の学生・教職員に無料で提供されています」と案内されています。教育目的での利用であれば、コストをかけずに操作を習得できます。
Lumion Pro 2026(2026年9月時点の最新バージョン)の動作環境は、用途に応じて3段階で公開されています。
| 区分 | GPU | VRAM | CPU | RAM | ストレージ |
|---|---|---|---|---|---|
| 最小 | G3DMark 8,000以上 | 6GB以上 | シングルスレッド CPUMark 2,200以上 | 16GB以上 | 105GB以上 |
| 推奨 | G3DMark 14,000以上 | 10GB以上 | シングルスレッド CPUMark 2,600以上 | 32GB以上 | 105GB以上 |
| ハイエンド | G3DMark 22,000以上 | 16GB以上 | シングルスレッド CPUMark 3,000以上 | 64GB以上 | 105GB以上 |
参照元:Act-3D B.V.公式HP(https://lumion.com/product/system-requirements)
対応OSはWindows 10(version 2004以降)またはWindows 11のみで、macOSは公式にはサポート対象外です。Archicadなど一部のBIMソフトはMac環境でも利用されていますが、同じPC・ネットワーク上でLumionを動かす場合はWindows環境(Boot Camp等での仮想環境を含む)を別途用意する必要がある点に注意してください。
日本総代理店であるLivingCG公式サイトには、企業名を明記したユーザー事例が3件掲載されています(2026年9月時点)。
建築3Dモデリングやパース・動画制作を手がける企業です。従来はモデリング業務が中心でCGパース制作にはあまり注力していませんでしたが、Lumion導入後は短期間で高品質なパースや動画を提供できるようになり、設計コンペのプレゼン資料や地鎮祭でのお披露目用画像など活用シーンが広がった結果、CGパースの受注件数が倍増したと紹介されています。
町家・古民家をリノベーションした宿泊施設や飲食店舗などの設計を手がける事務所です。導入前はCG制作を外注しデザイン修正のたびに追加費用が発生していましたが、Lumion導入後は自社でデザインスタディから最終CGまで一貫して制作できるようになり、導入初期費用(約50万円)を数ヶ月で回収できたと紹介されています。
住宅・店舗設計を主な業務とする設計事務所です。従来は模型を中心としたプレゼンテーションが主体でしたが、Lumion導入後は複数案のリアルなビジュアライゼーションを短時間で作成できるようになり、提案から検討・修正までのスピードが向上し、他事務所との協働設計案件も増えたと紹介されています。
参照元:LivingCG公式HP(株式会社HK STYLE/ao-architects/久坂和之建築設計事務所)
公式サイトに口コミ投稿機能はありませんが、日本総代理店であるLivingCG公式サイト(lumion3d.jp)のトップページでは、過去の「Lumion Forum」講演をもとにしたユーザーの声が2件紹介されています。
参照元:LivingCG公式HP(https://www.lumion3d.jp/)
また、第三者のレビューサイトITreviewにはLumionのプロフィールページが存在しますが、2026年9月時点で登録されているレビューは1件のみで、統計的な参考情報として扱えるだけの件数がそろっていません。参考情報の一つとして、導入検討時はご自身でも最新のレビュー件数をご確認ください。
Lumionの開発元は、オランダのAct-3D B.V.です。日本国内では、有限会社リビングCG(Lumion Japan)が総代理店として販売・サポートを行っています。
| 会社名 | 有限会社リビングCG(Lumion Japan) |
|---|---|
| 所在地 | 東京都港区西新橋2-33-4 プレイアデ虎ノ門801(東京事務所) |
| 電話番号 | 03-6842-5660 |
| 事業内容 | Lumion(Act-3D B.V.)の国内総代理店としての販売・サポート業務 等 |
| 公式HP | https://lumion3d.jp/ |
なお、リビングCG公式サイトの会社概要には「主な取引先」として日建設計・鹿島建設といった企業名が掲載されていますが、これはリビングCG社全体の取引先一覧であり、Lumion単体の導入事例ではない点にご留意ください。国内では株式会社Tooなどの販売店経由でもLumionを購入できます。
Lumionは、BIMソフトそのものではなく、BIM/CADソフトで作成したモデルを高品質なパース・動画に仕上げるレンダリングソフトです。Revit・Archicad・SketchUp・Rhino・AutoCAD・Allplan・BricsCAD・VectorworksとはLiveSyncで連携できる一方、GLOOBEなど一部の国産BIMソフトは間接連携にとどまるため、自社が使うBIMソフトとの組み合わせを事前に確認してから導入するのが安心です。
まずはご自身が使用中・導入検討中のBIMソフトの特徴や価格を確認し、そのソフトとLumionをどう組み合わせるかを考えるところから始めてみてください。BIMソフト選びに迷っている方は、下記の一覧ページもあわせてご覧ください。