OpenBuildings Designer(Bentley Systems)

OpenBuildings Designer
画像引用元URL:Bentley Systems(https://ja.bentley.com/software/openbuildings-designer/)

OpenBuildings Designerとは?
どんな用途・会社に適した
製品なのか

OpenBuildings Designerは、Bentley Systemsが提供する建築・構造・機械・電気の各分野を一つの環境で扱える多分野対応BIMソフトです。3Dモデルの作成だけでなく、設計、解析、シミュレーション、図書作成までを連携させられます。意匠設計者と各分野のエンジニアが同じプロジェクト情報を参照しながら進めたい設計事務所、エンジニアリング会社、ゼネコンのほか、駅・空港・工場・病院など複雑な建築やインフラ関連施設を扱う組織に適しています。

当サイトでは、公共施設・住宅・商業施設など建物種類別に適したBIMソフトを紹介しています。BIMソフトをご検討の方は、ぜひ参考にしてください。

OpenBuildings Designerの特徴

建築・構造・設備を横断する多分野対応BIM

OpenBuildings Designerは、壁・ドア・窓・階段などの建築要素に加え、鉄骨・コンクリート・木構造、空調・配管・衛生設備、照明・配線・ケーブルトレイなどを扱えます。意匠、構造、機械、電気のモデルを同じアプリケーション上で調整できるため、分野間の情報確認や干渉チェックを設計工程に組み込みやすい点が特徴です。

モデルから図面や集計表を作成でき、企業やプロジェクトの作図基準も適用できます。設計内容と成果物を連動させながら、多分野の設計情報を一貫して管理したいプロジェクトに向いています。

エネルギー解析とコンピュテーショナルデザイン

統合機能のOpenBuildings Energy Simulatorにより、建物全体のエネルギー性能、日射、日影、昼光、冷暖房負荷などを検討できます。設計案を作成する段階で建物性能を評価できるため、意匠と環境性能を並行して検討する際に役立ちます。

OpenBuildings GenerativeComponentsでは、関連付けやパラメータ、ビジュアルプログラミングを利用して形状や設計ルールを定義できます。条件を変えながら複数案を検討したり、反復的なモデリングを自動化したりできるため、複雑な外装や大規模建築の設計にも活用できます。

リアリティモデル・iTwin・ProjectWiseとの連携

点群やリアリティモデルを参照し、既存敷地や周辺環境を踏まえて3D設計を進められることも特徴です。また、iTwin Platformを通じた情報共有や、ProjectWiseを利用した共通データ環境での設計調整に対応しています。

離れた拠点にいる担当者が分野ごとの責任範囲を保ちながらモデルや図面を共有できるため、関係者が多いプロジェクトや国際的な設計体制にも適しています。鉄道駅の設計を支援するOpenBuildings Station Designerも利用でき、一般建築だけでなく交通施設の計画にも対応します。

OpenBuildings Designerの操作性と学習コスト

OpenBuildings Designerでは、2D・3Dビューを使い分けながら、建築部材や構造部材、設備要素を配置してモデルを構築します。壁・建具などのカタログや、企業・プロジェクトごとの標準を利用できるため、あらかじめ作業環境を整えることで入力方法や成果物の統一を図れます

一方で、建築、構造、設備、解析、コンピュテーショナルデザインまで機能範囲が広く、担当業務によって覚える機能が異なります。初めから全機能を習得しようとせず、自社で扱う分野と成果物を決め、必要な操作から段階的に学ぶのが現実的です。

Bentley Learnの教材、製品動画、Wiki、オンデマンドデモに加え、公式認定プログラムも用意されています。導入時は、実案件に近い小規模なサンプルプロジェクトで、モデリングから図面作成までの流れを確認するとよいでしょう。

OpenBuildings Designerの
基本操作と学び方

OpenBuildings Designerを効率よく習得するには、画面上のコマンドだけでなく、モデル、属性情報、図面、解析結果がどのようにつながるかを理解することが重要です。プロジェクト設定、モデル作成、分野間調整、成果物作成という基本の流れに沿って学ぶと、実務で使う機能を整理しやすくなります。

プロジェクト設定と画面操作

最初に、階や基準面、グリッド、使用する部材カタログ、図面表現などを設定します。企業やプロジェクトの標準を共有データセットとして用意すれば、複数の担当者が共通のルールで作業を進められます。

作業中は、平面・断面・立面・3Dなどの表示を切り替え、必要な情報を確認します。点群やリアリティモデルを参照する場合は、モデルの位置や座標、表示範囲を事前に確認しておくことが大切です。

建築・構造・設備モデルの作成

建築分野では壁、床、建具、階段、カーテンウォールなどを配置し、構造分野では鉄骨、コンクリート、木構造の部材を入力します。機械・電気分野では、空調・配管・衛生設備や照明・配線などをモデル化できます。

各要素に寸法や仕様などの情報を持たせ、変更内容をモデルと関連図面へ反映させるのが基本です。入力後は3D表示と干渉チェックを利用し、分野をまたぐ納まりや設備経路を確認します。

解析・図面・集計表への展開

モデルが整ったら、平面図や断面図などの図面、注記、集計表を作成します。作図スタイルや注釈を制御することで、モデルから調整された成果物を作成できます。また、構造情報の受け渡しや、エネルギー性能、日射・日影、昼光などの検討も行えます。

最初の学習では、すべての解析機能を試すより、一つの小規模モデルを図面と集計表まで完成させることを優先すると、BIMの基本的な情報連携を理解しやすくなります。

OpenBuildings Designerの価格は?
<導入費用・利用料>

OpenBuildings Designerの価格は地域によって異なり、日本向けの具体的な金額は公式製品ページに掲載されていません。主な選択肢は、トレーニングを含む12か月のVirtuosoサブスクリプション、年間保守のSELECTが付く永久ライセンス、大規模組織向けプランです。実際の費用は利用地域、契約形態、ライセンス数、必要なサービスを伝えたうえで確認してください。

▼左右にスクロールできます▼
ライセンス形態 価格 対象ユーザー 特徴
Virtuosoサブスクリプション 地域により異なる 中小規模の組織、期間を区切って導入したい企業 12か月ライセンス。トレーニングなどに利用できる「Keys」を含み、自動更新が設定されます。
永久ライセンス+SELECT 要問い合わせ 長期利用を前提とする企業 買い切りライセンスに年間保守を組み合わせる形態。技術サポート、学習リソース、ライセンスプールなどを利用できます。
エンタープライズ向けプラン 要問い合わせ 複数拠点・大規模組織 グローバル価格、導入サービス、トレーニング、サポートなどを要件に応じて相談します。

参照元:Bentley Systems公式HP(https://ja.bentley.com/software/openbuildings-designer/)

OpenBuildings Designerの無料体験版
(フリートライアル)について

Bentley公式サイトからOpenBuildings Designerの無料体験を申し込めます。必要事項をフォームに入力すると、Bentleyから案内を受ける形式です。現行の無料体験案内ページには試用期間や日本での提供条件が明記されていないため、利用期間、対象機能、商用利用の可否は申込時に確認してください。

導入前には、使用予定のPCでの動作、既存データの読み込み、モデルから必要な図面を作成できるかといった実務上の確認を行うと、導入後のミスマッチを抑えやすくなります。

参照元:Bentley Systems公式HP(https://www.bentley.com/software/free-trials-deals/)

OpenBuildings Designerの導入方法

導入時は、対象業務と担当分野、作成する成果物、他ソフトとのデータ交換方法を整理します。多分野に対応する製品だからこそ、最初に利用範囲と運用ルールを明確にすることが重要です。既存の2D図面やBIMモデルを移行する場合は、代表的なデータで属性、形状、図面表現の再現性を検証してください。

次に、動作環境を満たすPCと保存先を用意し、ライセンスを選択してインストールします。複数人で作業する場合は、共有する部材カタログや作図標準、ファイル構成、権限、命名規則も定めます。ProjectWiseやiTwinを併用する場合は、設計者だけでなくBIM管理者や情報管理担当者を含めて運用を設計するとよいでしょう。

ライセンス選択と初期設定

短期または小規模な導入では12か月のVirtuosoサブスクリプション、長期運用では永久ライセンスとSELECT、大規模展開ではエンタープライズ向けプランが候補になります。価格だけでなく、必要なトレーニング、サポート、利用人数、複数PCからのアクセス方法を比較してください。

インストール後は、単位、階・基準面、部材ライブラリ、表示・作図ルールなどを設定します。本格展開の前に小規模な試行プロジェクトを実施し、テンプレートと社内手順を修正してから対象部署を広げると、運用を安定させやすくなります。

OpenBuildings Designerを学べる
教材・参考書について

公式の学習手段には、Bentley Learn、製品動画、Wiki、オンデマンドデモ、Bentley認定プログラムがあります。OpenBuildings Designerは扱う分野が広いため、自分の役割に合った学習コースを選び、実際のモデルで反復することが習得への近道です。

日本語教材の有無や講座の開催時期はコンテンツごとに異なるため、受講前に対応言語と対象バージョンを確認してください。市販書籍だけに限定せず、更新される公式教材と組み合わせて学ぶと、現行機能を確認しやすくなります。

Bentley Learnと公式リソース

Bentley Learnでは、製品別のコースや学習コンテンツを検索できます。また、公式製品ページからブログ、YouTubeチャンネル、Wiki、オンデマンドデモへアクセスできます。まず概要動画で製品全体を把握し、その後に建築、構造、設備など担当分野の教材へ進むと効率的です。

Virtuosoサブスクリプションには、トレーニングやメンタリングなどに利用できる「Keys」が含まれます。契約内容に応じて、独学だけでなく専門家による支援も検討できます。

Bentley認定プログラム

Bentleyの認定プログラムにはOpenBuildings Designerが含まれており、製品スキルやBentleyが推奨するワークフローを体系的に確認できます。認定者には公開検証可能なデジタルバッジが発行されます。

社内でBIM推進担当者を育成する場合は、個々の操作研修とあわせて認定制度を活用することで、学習目標を設定しやすくなります。

参照元:Bentley Systems公式HP(https://www.bentley.com/support/accreditation-program/)

OpenBuildings Designerの導入事例

Johnson Pilton Walker
「6 & 8 Parramatta Square」

オーストラリアの建築設計会社Johnson Pilton Walkerは、Parramatta Squareの高層建築プロジェクトでOpenBuildings DesignerとGenerativeComponentsを活用しました。Excel上の構造データと連携し、柱・梁・床のモデル生成や、8,000枚を超える外装パネルの反復設計を自動化しています。

Bentleyの公式事例では、従来は2週間かかっていた外装パネルのモデリングを1時間未満で実施したと紹介されています。これは同プロジェクト固有の成果ですが、規則性のある複雑形状にコンピュテーショナルデザインを適用した事例として参考になります。

参照元:Bentley Systems公式事例(https://www.bentley.com/wp-content/uploads/2022/05/CS-JPW-Parramatta-Square-LTR-EN-LR.pdf)

Voyants Solutions
「バングラデシュ12か所のハイテクITパーク」

Voyants Solutionsは、バングラデシュ国内12か所に建設するハイテクITパークの設計で、OpenBuildings Designer、STAAD、OpenRoadsなどを活用しました。OpenBuildings Designerでは、Bentley製品と他社製品で作成した部材モデルを統合して3Dで可視化。複雑な建物形状の変更や、建築・構造情報の受け渡しに役立てています。

Bentleyの公式事例では、従来手法で210日を想定していたプロジェクトを120日で納品し、設計時間を50%削減したと報告されています。いずれもこのプロジェクトにおける成果ですが、複数拠点で共通する設計を展開しながら、敷地ごとの条件にも対応した事例です。

参照元:Bentley Systems公式ブログ(https://blog.bentley.com/software/success-story-smart-green-design-project-management-12-hi-tech-it-parks/)

OpenBuildings Designerの機能

機能名 機能の特徴
多分野BIMモデリング 建築、構造、機械、電気の要素を一つのアプリケーションで作成し、分野を横断して調整できます。
干渉チェック・図面作成 モデル内の干渉を確認し、作図スタイルや注釈を制御しながら図面・集計表を作成できます。
OpenBuildings Energy Simulator 建物全体のエネルギー解析、冷暖房負荷、昼光、日射・日影などを検討できます。
OpenBuildings GenerativeComponents パラメトリック・関連付けモデリングとビジュアルプログラミングにより、設計案の検討や反復作業の自動化を支援します。
OpenBuildings Station Designer 機能空間や専用部材を利用し、鉄道駅・地下鉄駅など交通施設の設計を支援します。
リアリティ・共同作業連携 点群やリアリティモデルを設計背景として参照し、iTwinやProjectWiseを利用した情報共有・設計管理につなげられます。

OpenBuildings Designerの互換性

公式データシートで共通形式として明記されているのは、IFC、COBie、RealDWG、Revit Family(RFA)、SketchUp(SKP)です。また、Microsoft Excelとの双方向編集や、iTwin Platformを通じたプロジェクト情報の共有にも対応しています。

形式ごとに読み込み・書き出しの範囲や保持される属性が異なる可能性があります。導入前には、実際に受け渡すサンプルファイルを使って、形状、属性、座標、図面表現を確認してください。

参照元:Bentley Systems公式データシート(https://www.bentley.com/wp-content/uploads/PDS-OpenBuildings-Designer-LTR-EN-LR.pdf)

OpenBuildings Designerで作成できる
図面や画面イメージ

OpenBuildings Designerで作成できる図面や画面イメージ
※画像引用元URL:Bentleys Systems公式サイト(https://ja.bentley.com/software/openbuildings-designer/)

OpenBuildings Designerでは、建築・構造・設備を含む3Dモデルを作成し、平面・断面などの図面、注記、集計表へ展開できます。さらに、レンダリング画像や動画を作成でき、設計内容を関係者へ視覚的に伝える用途にも活用できます。

OpenBuildings Designerの動作推奨環境

公式データシートに記載された最小環境は、Windows 11またはWindows 10(64bit/21H2)、Windows Server 2019または2016(64bit)、IntelまたはAMD 1.0GHz以上、メモリ16GBです。メモリは32GBが推奨されています。

公式製品ページでは、ストレージの空き容量24GB、ビデオメモリ512MB以上、画面解像度1024×768以上が案内されています。大規模モデル、点群、レンダリング、解析を扱う場合は必要性能が高くなるため、導入時にはBentley Communitiesに掲載される対象バージョンの最新要件も確認してください。

参照元:Bentley Systems公式データシート(https://www.bentley.com/wp-content/uploads/PDS-OpenBuildings-Designer-LTR-EN-LR.pdf)

OpenBuildings Designerを提供する
Bentley Systemsの基本情報

提供元Bentley Systems, Incorporated
設立1984年
日本拠点Bentley Systems LLC
日本拠点所在地〒171-0022 東京都豊島区南池袋1-16-15 ダイヤゲート池袋5階
電話番号03-4570-6760
公式HPhttps://ja.bentley.com/

参照元:Bentley Systems公式HP(https://www.bentley.com/company/offices/)

CHECK
OpenBuildings Designerのまとめ

OpenBuildings Designerは、建築・構造・機械・電気の設計、解析、シミュレーション、図書作成をつなぐ多分野対応BIMソフトです。エネルギー解析、コンピュテーショナルデザイン、リアリティモデル、iTwinやProjectWiseとの連携に強みがあります。

特に、複数分野が参加する大規模建築や、駅・空港・工場などの複雑な施設を扱う組織に適しています。導入前には、価格の見積もりに加えて、既存データとの互換性、必要な解析機能、社内の教育・運用体制を確認しましょう。

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